プロ野球界の名物オーナーを語るのに永田雅一は忘れてはならない一人です。
元々は映画会社の社長で、ワンマンではあるが様々な手腕を発揮し映画界を引っ張ってきていました。
自らの映画会社のアメリカ進出をするためにアメリカでは名誉職であるプロ野球のオーナーになります。初めは映画会社の為に球団経営に関わっていましたがパ・リーグの総裁に就任し野球界に力を注いでいきます。
球場に大映のスターを引き連れ観戦したりと観戦にマメに通いファンには愛されていましたがワンマンぶりは変わることがなく監督に電話をかけて選手交替をさせるなど批判をあびることもありました。
その後、私財を投じて東京スタジアムを建設しますが数年後、経営難に陥りオーナーであるオリオンズはロッテに球団を売却することになります。それでも選手や球団、野球を愛する情熱は多くのファンの胸をうちました。
ロッテオリオンズとなったかつての球団が東京スタジアムでリーグ優勝を決めた時の事です。球場に乱入したファン達がピッチャーでもなく監督でもなく真っ先に胴上げをしたのは永田雅一でした。野球をこよなく愛し日本の野球界の基礎を作った人物です。