プロ野球界伝説の名スカウト村上孝雄
プロ野球界において、名監督や名選手とならんで名スカウトと呼ばれる方がいます。村上孝雄氏もその一人で、現役引退後30年にわたり第一線を歩いてきました。
福岡県出身で1959年、「広島カープ」に入団。日本記録の通算代打安打186本をマークするなど代打の切り札として活躍しました。プロ野球選手引退後はスカウトへ転身。北別府学氏や前田智徳氏など名選手の発掘を手がけます。
2002年スカウト部長に就任しますが、晩年期に入ると逆指名制度導入による資金面や、担当地区九州のホームチームへの傾倒、情報戦の進化により選手獲得に苦戦を強いられるようになります。
ここで村上孝雄氏は、従来の戦略を切り替えて、将来性にポイントを置いた独自理論を展開し成果をあげます。2006年に第一線を退き顧問に就任。2016年1月に心不全にて死去されます。
広島カープをはじめとする多くの野球関係者や地元広島のファンの方々に惜しまれました。享年79歳でした。