野球の戦術 相手投手の傾向に合わせたプラトーン・システム

野球

プラトーン・システムとは相手ピッチャーや球場の特性などのファクターを考慮して、各々に対応できる打者を使い分ける戦術です。

アメリカメジャーリーグ、オークランド・アスレチックスのボブ・メルビン監督がこの作戦を好んで使います。

この作戦のメリットとしては、特定の条件によって成績が極端に変わる選手が使いやすくなり、得点力の向上に寄与します。またありとあらゆる状況に対応できる一流打者1人を雇うよりもコストを抑えられるので、予算の少ないチームほどこの作戦を多用する傾向にあります。

デメリットとしては、複数の選手を用意する必要があるため、少ない選手枠を圧迫することが挙げられます。また相対的な力量差や、選手の状態を考慮しない形式的な起用が批判を招くことがあります。

日本のプロ野球で言われる左打者が苦手な左投手に右打者をぶつける「左右病」などもその批判の一例です。ともあれプラトーン・システムによって今まで過小評価されていた野球選手が日の目を浴びる可能性も増えるでしょう。